福岡市博多区のメンズエステサロンMEGURIKA

ブログ たまのつぶやき

続けたのではなく、続いていた~メンズエステ15年

第9章

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手で聴くという感覚

男性専門のセラピストとして施術を続ける中で、少しずつ分かってきたことがありました。

メンズエステには、欲求を解消することを目的に訪れる人もいます。
最初は、その表面的な目的に戸惑いもありました。

けれど施術を重ねるうちに、私は別のものを感じるようになったのです。

触れた瞬間に伝わる体の緊張。
冷えている肌。
弱く浅い脈拍。

言葉では何も語らなくても、
体はその人の状態を正直に示していました。

施術が進むにつれて変化が起きてくる。

少しずつ肌の温度が上がり、
弱かった鼓動がはっきりと感じられるようになるのです。


呼吸が深くなり、突然長い沈黙が訪れることがあります。

その沈黙は気まずさではなく、
むしろ、何かが内側で動き始めた合図のようでした。

施術を終え、ソファに座った瞬間、
深いため息をつく人がいる。

まるで長い間止めていた呼吸を、
やっと取り戻したかのように。

帰る頃には、来たときとは別人のように表情が変わる人もいるのです。

多くを語るわけではありません。
それでも確かに、何かがほどけている。

男性は弱音を簡単には口にしない。
初対面では特に、本来の姿を見せようとしません。

信頼するまでに時間がかかります。
言葉にすること自体をためらう人も多いです。

だからこそ、体が先に反応するのだと思うのです。

私は施術中、手技を行っている感覚よりも、
体から返ってくる反応に集中しています。

呼吸の変化。
筋肉のわずかな緩み。
体温の上昇。

その小さな変化を観察しながら、
言葉にならない声を受け取っているのです。

転機になったのは、私自身がチネイザンやカルサイネイザンを受けたときでした。

腹部に触れられた瞬間、
すでに消化できていると思っていた感情が、突然浮かび上がってきたのです。

押し込めていた思い。
見ないようにしてきた記憶。

それらが自然に言葉になり、外へ出ていきました。

誰かに分析されたわけでも、助言を受けたわけでもない。
ただ触れられただけだったのに。

この体験を通して、これまで感じていた感覚の点と点が繋がったのです。

人は、体が緩んだときにしか
本当の意味で自分と向き合えないのだと。

私は体を変えているのではありません。
症状を治しているわけでもありません。

私の手を通して、
その人が自分自身と向き合う時間をつくっているのです。

男性は語らない。
本当の声は体に出る。

私は、その声を手で聴いているのです。

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